入居者の介護度によって変わる介護施設の仕事内容

介護施設は、介護度などに合わせて色々な種類がある。また、公的施設と民間施設があり、それぞれの施設の名称も異なる。まず、要介護状態の人を対象とした公的施設には、特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、介護療養型医療施設の3種類がある。特別養護老人ホームは要介護3から5と介護度の重い人が入居しており、介護老人保健施設と介護療養型医療施設は介護度1から5までの幅広い介護度の人が入居しているのが特徴だ。

民間施設では、介護付有料老人ホーム、住宅型有料老人ホーム、グループホームの3種類がある。介護付有料老人ホームと住宅型有料老人ホームは自立した人から要介護5までの幅広い介護度の人が入居しており、グループホームは要支援2から要介護5までの人が入居している。公的施設と民間施設での仕事内容に違いはないが、給料は公的施設の方が高い傾向がある。公的施設の平均年収が400万円ほどであるのに対し、民間施設は330万円ほどだ。ただし、民間施設でも給料設定の高い施設もあり、一概にどちらが高いということはできない。

給料面での待遇が良いことから、求人においては公的施設の方が人気がある。公的施設の良いところは、公的機関が運営しているため経営が破綻する心配がないことだ。倒産などの心配なく働くことができる。民間施設の良いところは、入居基準が緩く色々なタイプの入居者がいるので、幅広い経験を積めることだ。このとおり、介護施設によって学べることや雰囲気は様々だ。特に利用者の介護度は業務内容に直結する。介護度によって変わる、業務内容や施設の違いをもっと知りたい方は[介護WORKアカデミア]も一読すると、より理解を深められるだろう。